第192回国会 (臨時国会) が閉幕した.
参議院本会議における各参議院議員の投票行動は下記webサイトで見ることができる.
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第192回国会本会議投票結果
今国会の重要法案の各参議院議員の投票行動を見てみよう.
■ 2016年 11月 18日【 [ 内閣提出法案 ] / 通称: 移民法案 】
日程第4 出入国管理及び難民認定法の一部を改正する法律案(第189回国会内閣提出、第192回国会衆議院送付)
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票数 |
内訳 |
投票総数 |
233 |
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賛成票 |
211 |
自民, 公明, 維新, 日本のこころ, 民進, 無所属クラブ, 郡司 (副議長 / 民進), 山口 |
反対票 |
22 |
共産, 社民, 自由, 沖縄の風 |
■ 2016年 12月 09日【 [ 内閣提出法案 ] / 通称: TPP批准 】
環太平洋パートナーシップ協定の締結について承認を求めるの件(第190回国会内閣提出、第192回国会衆議院送付)
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票数 |
内訳 |
投票総数 |
235 |
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賛成票 |
165 |
自民, 公明, 維新, 日本のこころ, 無所属クラブ, 山口 |
反対票 |
70 |
民進, 共産, 社民, 自由, 沖縄の風, 郡司 (副議長 / 民進) |
■ 2016年 12月 09日【 [ 内閣提出法案 ] / 通称: TPP関連法案 】
環太平洋パートナーシップ協定の締結に伴う関係法律の整備に関する法律案(第190回国会内閣提出、第192回国会衆議院送付)
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票数 |
内訳 |
投票総数 |
235 |
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賛成票 |
165 |
自民, 公明, 維新, 日本のこころ, 無所属クラブ, 山口 |
反対票 |
70 |
民進, 共産, 社民, 自由, 沖縄の風, 郡司 (副議長 / 民進) |
■ 2016年 12月 14日【 [ 内閣提出法案 ] / 通称: 年金カット法案 】
日程第1 公的年金制度の持続可能性の向上を図るための国民年金法等の一部を改正する法律案(第190回国会内閣提出、第192回国会衆議院送付)
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票数 |
内訳 |
投票総数 |
240 |
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賛成票 |
167 |
自民, 公明, 維新, 日本のこころ, 無所属クラブ, 山口 |
反対票 |
73 |
民進, 共産, 社民, 自由, 沖縄の風, 郡司 (副議長 / 民進) |
■ 2016年 12月 14日【 [ 議員発議法案 ] / 通称: カジノ法案 】
日程第2 特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律案(衆議院提出)「委員長報告のとおり修正議決すること」
【 法案提出者 】
細田博之 ( 自民 / 衆議院 / 島根1区 ), 西村康稔 ( 自民 / 衆議院 / 兵庫9区 ), 岩屋毅 ( 自民 / 衆議院 / 大分3区 ), 小沢鋭仁 ( 維新 / 衆議院 / 比例近畿ブロック ), 松浪健太 ( 維新 / 衆議院 / 大阪10区 (比例復活) )
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票数 |
内訳 |
投票総数 |
240 |
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賛成票 |
160 |
自民, 公明(18人), 維新, 日本のこころ, 無所属クラブ, 山口 |
反対票 |
80 |
公明(7人 / 魚住, 浜田, 若松, 里見, 山本, 山口, 横山), 民進, 共産, 社民, 自由, 沖縄の風, 郡司 (副議長 / 民進) |
上記のいずれの法案も, 参議院本会議では, 自由民主党から反対者が出なかった.
上記の投票履歴から, 自由民主党, 公明党, 日本維新の会, 日本のこころの4党は, 国民生活を破壊し, グローバル投資家に貢ぐ勢力であるということがはっきり分かる.
民進党も, 移民法案に賛成しており,
国際観光産業振興議員連盟 (通称: カジノ議連) に所属している議員がいることから, 庶民のための政党であるとはいえず, 自由民主党, 公明党, 日本維新の会, 日本のこころの4党よりはマシ程度の政党だ.
日本共産党, 社会民主党, 自由党は, 民進党よりはマシな政党だが, 外国人地方参政権, 人権擁護法案に賛成する可能性が高く, また, ヘイトスピーチ規制にも賛成の立場である.
( 外国人地方参政権は, 日本国憲法第15条の違憲であるし, 人権擁護法案, ヘイトスピーチ規制法は日本国憲法第21条 (表現の自由) の違憲である. )
今, 日本国民に必要な政党は, かつて存在した, 民社党, 国民新党のような政党であるが, そのような政党が無い以上, 贅沢は言っていられない.
政権交代後のこの4年間で, 国民生活を破壊する法律制定, 政策が物凄い勢いで行われた.
改正「出入国管理及び難民認定法」(通称: 移民法), 国家戦略特区法, 特定秘密保護法, 消費税増税, 年金積立金管理運用独立行政法人 (GPIF) の株式の運用比率引き上げ, 改正「労働基準法」(通称: 残業代ゼロ法), 改正「労働者派遣法」, 農協改革, 安全保障関連法, 改正「刑事訴訟法」(盗聴法の拡大, 司法取引, 取調べの一部可視化), ヘイトスピーチ規制法, TPP批准, 年金カット法, カジノ法・・・・・・等, 挙げればキリが無いほどである.
衆参両院で与党と与党の補完勢力に議席を与え過ぎるとどうなるのか, 身に染みてよく分かったのではないだろうか?
田中角栄元首相は, 「政治とは生活である.」と言った.
日本国の有権者には, 自分の生活を守るためには, どの政党が議席数を伸ばすべきか, よく考えて頂きたい.
既存政党はよく, 「改革」をスローガンに掲げる.
しかし, 彼らの言う改革は本質ではなく, 「改悪」や, 「特定の民間企業への利益誘導」であることが多い.
本当の改革とは, 日本銀行を完全国有化し, 通貨発行権を国民の管理下にすること, 特別会計の大幅縮小, 外郭団体の廃止, 米国債, 在日米軍, ODAへのバラマキ廃止, 庶民に対する大減税, 困っている国民への分配である.