日本国憲法は, 死文化している.
1959年12月16日, 砂川事件に関する最高裁差戻判決において, 「統治行為論」によって日米安保条約, 在日米軍の駐留の違憲性を判断することを避けたことで, 日本国憲法は対米国の条約の下位法であることが確定し, 死文化した.
日米地位協定, 日米安保条約, 国連憲章という名の裏憲法の下, 在日米軍, 日米合同委員会という名の裏政府によって, 日本国は統治されており, 日本国民の主権, 基本的人権は侵害されている.
自由民主党が2012年04月27日に発表した「日本国憲法改正草案」は, 近代的立憲主義を無視した内容であり, 確かに問題だらけなのだが, 国連の敵国条項対象国にされ, 対米従属で, 日本国憲法が死文化している状況で, 「護憲しよう.」, 「活憲しよう.」などと言っても仕方が無い.
今, 本当に必要なことは, 国連の敵国条項撤廃を働きかけることと, 対米従属を見直すことと, 重武装中立を目指すことであり, 与党系が「近代的立憲主義を無視した, 米国寄りの憲法改正草案」を出しているのならば, 野党系は在日米軍, 敗戦利得者, 世襲議員が真っ青になるほどの「近代的立憲主義を実現する, 完全庶民寄りの憲法改正草案」を出すべきなのだ.
野党系がそうすることで, はじめてバランスが取れて, 結果として現行憲法の維持につながるのである.
今のまま, 与党系が「近代的立憲主義を無視した, 米国寄りの憲法改正草案」を出し, 野党系が「護憲」を主張していると, 「少し近代的立憲主義を無視した, 少し米国寄りの憲法改正草案」が出来上がることになりかねない.
完全庶民寄り憲法改正草案の例を紹介するので, 是非, 読んで頂きたい.
[ 情報源: 新日本国憲法 完全庶民寄り改正草案 ( 追加・修正条項方式 ) /
http://constitution.client.jp/research/ ]
読者の皆様にも, 是非, 自分で憲法改正草案を書いてみることをおすすめする.
※ 近代的立憲主義: 国家権力を憲法によって拘束し, 国民の権利・自由を守るという考え方.