衆院選が近い. 2017年7月2日, 東京都議選と同日に行われる可能性も有り得る.
現在の衆議院議員の任期は, 2018年12月13日までであり, 衆議院議員総選挙はその日までに確実に行われる.
( なお, 現在の自由民主党総裁の任期は, 2018年9月までである. )
7月2日に衆院選が行われるかどうかはともかく, 今から1年7ヶ月以内に衆院選が行われることは間違いない.
今の政府・与党は, 権力を私物化し, 1%の富裕層をより豊かにし, 99%の庶民からさらに搾取し, 反対勢力を弾圧するような政治を行っており, 彼らは「選挙で多数を得た我々が民意だ. 悔しかったら選挙で勝ってみろ.」と思っている.
彼らは, 多数を握れば何をしても良いと考えているのだ.
本来, 「多数者の専制」は民主主義では無いのだが, そんな理屈を言っても彼らには通用しない.
現在の日本における選挙制度と議会制度のセキュリティーホールが露見しているといえよう.
このセキュリティーホールを塞ぐべく, 今の与党が成立させた悪法を廃止し, 選挙制度と議会制度を修正するには, 現行の制度で99%の庶民側の人間が多数を得なければならない.
庶民は次の衆院選のために本気で準備をし, 勝利して政治を庶民側に取り戻さないと, 一生, 奴隷・家畜として生きることになるだろう.
衆院選だけでなく, 地方自治体議会議員選挙, 地方自治体首長選挙もひとつひとつ勝たなければならない.
なぜなら, 地方自治体議会議員, 地方自治体首長は, 国政選挙における集票マシーンの役割を担うからだ.
民主主義は「永久革命」であり, 主権在民のために絶えず運動しなければ機能しないのである.
下記に, ルソーと丸山眞男の至言を記載するので, 是非, 心に刻んで頂きたい.
イギリスの人民は自由だと思っているが、それは大まちがいだ。
彼らが自由なのは議員を選挙する間だけのことで、議員が選ばれるやいなや、イギリス人民は奴隷となり、無に帰してしまう。
その自由な短い期間に、彼らが自由をどう使っているかを見れば、自由を失うのも当然である。
ジャン=ジャック・ルソー ( フランス / 哲学者 / 1712年6月28日 ~ 1778年7月2日 )
『社会契約論』より
資本主義も社会主義も永久革命ではない。
その中に理念はあるけれども、やはり歴史的制度なんです。
ところが、民主主義だけはギリシャの昔からあり、しかもどんな制度になっても民主主義がこれで終わりということはない。
絶えざる民主化としてしか存在しない。
現在の共産圏の事態を見ても分ります。
それが主権在民ということです。
主権在民と憲法に書いてあるから、もう主権在民は自明だというわけではなく、絶えず主権在民に向けて運動していかなくてはならないという理念が掲げられているだけです。
決して制度化しておしまいということではないんです。
その理念と運動面とを強調していくことがこれからますます大事になって行くと思います。
丸山眞男 ( 日本 / 政治学者 / 1914年3月22日 ~ 1996年8月15日 )
『戦後民主主義の「原点」』pp.66-70 より
「市民派選拳の神様」 斎藤まさし氏
[ 情報源: 『「私らを落としてみろ」 自民・二階幹事長が“逆切れ口撃”』/ 日刊ゲンダイ / 2017年07月01日 /
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/208615 ]